ディア・ドクター
待望の西川美和監督の新作「ディア・ドクター」を観た。
まだ長編映画はこれで3本目だけど、期待と評価はすこぶる高い。
前作「ゆれる」で数々の映画賞を受賞し、
その時点ですべてを出し尽くしたばかりの状況で
高い評価を受け、次を期待される重圧の中で
在庫がない、次ができるか
自分の評価はホンモノか、などそのときの自問自答が
新作映画のモチーフとなる「偽者(にせもの)」に
つながったそうだ。
誰にもおすすめの映画かどうかわからないけど
2時間の上映時間中は
ひとつのセリフも聞き漏らさず
画面の隅々まで観た感じがするくらい
すごく満足できた。
鶴瓶演じる診療所の偽医者が、
本人の意思でなったものか
成行きでそうなってしまったのか、
経緯はどっちともとれるが
観ていて、昔に観た「チャンス」という映画を思い出した。
世間から隔離されていたピーター・セラーズ演ずる庭師が、
街に出て、人の勝手な思い込みのまま、
預言者のように扱われ、
いつの間にか大統領候補にまでなってしまうという寓話。
医者になるには確かに免許はいるが、免許があっても
資格があるとは言えない。
ましてや免許がなくてもつける地位の場合はその資格が
問われる人はいくらでもいる。
それは先生と呼ばれたり、社長と呼ばれたり、
政治家だって、試験も免許もない。
ただ、一般にはそれ以上に難関と思われるはずの選挙があるのだが、これも制度上、問題がまったくないということはないだろうから、
ある時代では
なんでこんな人がこんな地位にということもあり得る。
たまたま、某人気県知事が入閣か?という話もあって
そんなこともだぶらせて思わないわけにはいかない。
つい、この間までテレビタレントだった人が、県知事になり、
任期をまっとうしないうちに、いつの間にか、大臣、
党総裁候補、総理大臣?などという話を現実に聞くように
なるとは、ただただ唖然とするばかりだ。
地方自治体の首長にもとめられているのは一体なんだろう?
47の都道府県の知事のうち、常にクローズアップされるのは
新人のふたりと、東京都のボスだ。他の知事はそれほど
非力なのか?仕事をしていないのか?
そんなことはきっとないだろう。
明らかにマスコミの露出の差が一番大きい。
テレビで全国で流れるか流れないか。
それが地方自治体の住民の命運を左右するのなら、タレント、
文化人っぽい芸能人を各自治体で招いて地元で出馬して
もらえばいいのではないか。
でも
声の大きいものが結局まかりとおる、でいいのだろうか?
話題になればいいか、人気があればいいのだろうか?
もうすぐ衆議院選挙もあるし、身近な選挙からほんとうに
真剣に向き合わないと、いつの間にか偽者がおさまっている
なんてことになりかねない。
あ
映画の感想をメモるつもりが全然関係ないことに。
政治の話をブログに書くつもりはないけど
どうしてか、いつの間にか、こうなっていたってことが世の中多いからね。
そろそろ真面目に考えましょう。
映画「ディア・ドクター」はドキュメンタリーでも社会派映画でもなく
うそつきの男を描いた娯楽作品だから、最後はあれでいいのでしょう。
八千草薫さん、よかったです^^。
そうそう、西川美和監督は今回の直木賞候補にまでなりましたね。
こちらはホンモノですよ(P)







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